「ゲミッシュター・ザッツ」というのは、様々な種類のブドウをミックスしたワインのことです。ただし、キュヴェの場合とは違い、すでにブドウ園で20種までの様々なブドウを一緒に栽培し、一緒にプレスして醗酵させるのです。当初は、様々なブドウの熟成度の違いや酸味の違いによって、不作に備え、均一の味を確保するのが目的でした。
ゲミッシュターザッツは数世紀にわたってウィーンのブドウ園で栽培、醸成されてきました。この伝統的なワインが、近年になって輝かしいルネッサンスを迎えています。
クリスト、エドルモーザー、ヴィーニンガー、ツァール・コベンツル、マイヤー・アム・プファールプラッツなど意欲的なワイナリーがウィーンワイン・グループを結成、歴史的な特産ワインのリバイバルに大きな役割を果たしています。
ウィーンのゲミッシュターザッツは、イタリアを本拠地として生物多様性を標榜するスローフード協会から「味の箱舟」に選出され、また希少価値のプレシディオ食品に認定されました。 これまで全世界でプレシディオに選ばれた食品は約300点、これらは全て、伝統的な手法で生産される貴重な食品で、農業の機械化や食品工業の波に呑まれて消え去ることなく、後代に伝えられるべきものと評価されています。
ウィーン特産のワインは、ニーダーエステライヒ州のナナカマドのリキュールと共に、オーストリアから初めてプレシディオ食品に選ばれたものです。
イタリアを発祥地とするスローフード運動は、今や地球上153カ国に10万人以上のメンバーを有し、味わい豊かな伝統食品のロビーとなっています。運動の目的は、食文化の継承、持続性のある農業の普及、生物多様性の保持などです。
ウィーン産の最高級ワインを賞味するのに相応しいオリジナルデザインのワイングラスもあります。かつて帝室御用達を務めたガラス製品の老舗ロープマイヤーが、デザイナーチーム「ポルカ」との共同で、新たなグラス・セットを開発しました。 その際、「ウィーン・ワイン」の中心メンバーとしてウィーン産ワインの発展に尽力するワイン生産者もアイデアを提供しています。 清楚なデザインのセットは、ワイングラス2個、ウォーターグラス、シャンペン用ボウル、リキュールグラス、デカンタからなります。