2023年のウィーン 記念イヤー、展覧会、注目のイベント
2023年、ウィーンの美術館・博物館は万博の記念イヤーに特化する展覧会を行う予定です。まず、 2023年5月3日 ウィーン技術博物館 (TMW)からスタートします。特別展「Women at Work - ウィーン万博女性館150年」では、ウィーン万博の特徴である「女性館」によって、万博で初めて女性の労働環境が注目されたことを取り上げます。このパビリオンでは、19世紀の大産業化の過程で生まれた女性のための職業分野が紹介されました。女性館は、女性の働く環境を可視化した先駆的な成果であり、その後の万博でも採用されました。展示期間は2023年7月2日までです。
MAK(応用美術博物館) オリエンタリズムとラグジュアリーの世界
2023年6月7日 からは、MAK 応用美術博物館がキラキラと輝きであふれます。J. & L. ロブマイヤーは、高級クリスタルガラスと特殊なシャンデリアを製造するウィーンの伝統的なメーカーで、1873年のウィーン万博に参加し、2023年に創業200周年を迎えます。展覧会「豪華絢爛 ロブマイヤーの200年史」では、魅力あふれるウィーンの美術工芸品を通じて、きらびやかなラグジュアリーの世界が繰り広げられます。
2023年6月21日には、同じくMAK応用美術博物館でもうひとつの特別展がスタートします。ウィーン万博150周年を記念して開かれる「1873年ウィーン万博再訪 ヨーロッパの『オリエント』としてのエジプトと日本」です。この世界最高峰の博覧会で紹介された「オリエント」が、まさに19世紀のオリエンタリズムを形作ったという、その重要な側面を解明します。当時は文化地理学的に「オリエント世界」として位置づけられることの多かったエジプトと日本に焦点を当て、オリエンタリズムという風潮をさまざまな角度から捉えます。今日では考えられないような組み合わせの「オリエント」の国々と、万博開催中に起きた東方趣味の流行の裏側に目を向けると、19世紀末のウィーンにおけるオリエンタリズムの複雑さが見えてきます。
世界博物館 オーストリアと日本の友好
同じくウィーン万博のシンボルとして、世界博物館ウィーンがあります。ウィーン万博は、日本、モロッコ、エジプト、チュニジア、オスマン帝国やペルシャが初めて包括的にヨーロッパで紹介された万博でした。そのため、日本やオリエントの国々がヨーロッパに向けて開かれたこの象徴的な出来事を、ここでは2つのホールで特別にクローズアップします。2023年1月から12月までの期間には、毎週土曜日午前11時からガイドツアー「1873年ウィーン万博とユーゲントシュティール」が行われています(週ごとにドイツ語または英語で実施)。また、世界博物館ではビジターに、1873年ウィーン万博とその際に展示された同館の所蔵品や後にコレクションに加えられた品々に関する小冊子を無料で配布しています。特別プログラムの詳細はこちらをご覧ください。ヴィエナ・シティカードをお持ちの方は、2023年1月から12月までの間、世界博物館ウィーンの入場料が4ユーロ割引になります。特典の詳細はこちらをご覧ください。
ウィーン・ミュージアム 大々的なリニューアルオープン
ウィーンミュージアムは2023年12月、大々的なリニューアルオープンを予定しています。数年にわたる改修と増築を経て再びオープンし、カールスプラッツの重要なミーティングスポットとなる予定です。ウィーン・ミュージアムの現在のコレクションは、ウィーン万博を前にして始まったものです。
プラーター ロトゥンデ館の伝統が再び
2023年の夏の終わりには、プラーター公園の新アトラクションパノラマ・ウィーンは、素晴らしい視覚的スペクタクルと感動を提供します。プラーターの全く新しいコンセプト、アナログの360度大パノラマで巨大なアートフォーマットを上映します。最初のパノラマでは、312年の歴史的なローマを映し出します。そのために、現在高さ32m、周囲約100mの円形の建物を建設中で、その内部で特大パノラマアートを鑑賞することができるのです。パノラマ・ウィーンは、プラーターのロトゥンデの伝統に由来しています。ロトゥンデとは円形の建物で、その中で観客は大スペクタクルを楽しむことができました。最も大きかったのが1873年の万博のロトゥンデ館で、当時は世界最大のドーム型の建物でしたが、1937年に焼失してしまいました。2023年は、このプラーターの伝統の再生を意味します。巨大なパノラマは、2023年8月からソフトオープンの形で公開される予定です。正式なオープンは2023年9月ですが、2023年5月末から、プラーター遊園地は万博の象徴となります。パノラマ・ウィーンでは、伝説のロタンダを中心に、1873年のウィーン万博をテーマにした小規模の歴史展を開催します。
食文化と上質の水
ウィーンの飲食業も2023年は記念の年を迎えます。ウィーンで最も有名なカフェハウスのひとつであるカフェ・ラントマンは、1873年にオープンし、今でも世界中から多くの人々が訪れています。そしてもちろん帝室・王室御用達(K.u.K.)にとっても同様です。帝室御用達の菓子店ゲルストナーにとって1873年は大きな飛躍の年でした。ウィーン万博の帝国パビリオンでケータリングを提供し、k.u.k. 帝室・王室御用達の店という羨望の称号を手に入れたのです。
ウィーンのおもてなしと切っても切れない関係にあるのが、ウィーンの素晴らしい高山からの清水です。1873年にアルプスからウィーンへ水がひかれ、2023年にはその記念を盛大にお祝いする予定です。まず、6月16日ウィーン水祭りが、歴史的なファヴォリーテン区の貯水塔で開催されます。さらに、上水道の開通日である10月24日には、新しい記念の噴水がオープンする予定です。この噴水は、国際的に有名なオーストリアのアーティスト集団「ゼラチン」がデザインしたものです。特別な場所:記念の噴水は、ゾンヴェントフィアテルという、第3ミレニアムのウィーンで最も重要で壮大な都市開発プロジェクトのひとつに作られます。
1873年風のラグジュアリーショッピング
2023年のウィーンは、有名なウィーンの手工芸品など、素晴らしいショッピングができる場所でもあります。例えば、ケルントナー通りにある高級ショップJ. & L. ロブマイヤーは、万博と直接関係があります。ロブマイヤーは数々の万博に参加しており、1873年のウィーンでも大成功を収めました。そこで、2023年4月から7月までの間、万博におけるロブマイヤーをテーマに、ショップの1階(日本式の2階)に小さな展示スペースを設けます。1862年のロンドン万博から、1873年のウィーン、1914年のケルン、1925年のパリ、そして近年のウィーン・デザインウィークの「パッションの道」へとつながる展示は見ごたえがあります。同時に、ロブマイヤーは2023年に創業200周年となります。それを記念して、2023年の9月から12月まで、デザインをモットーとする展覧会を開催します。デザインの過程、ロブマイヤーの素材理解、そしてこの200年の間に生じたロブマイヤーの象徴がテーマとなっています。
1873年に現在のノイアー・マルクトに移転した宝飾店A・E・ケッヒャートも、万博に参加し、当時と同じように豪華な世界を提供しています。同じく万博に出展し、現在もウィーンで特別な製品を提供している靴メーカーのシェール、銀細工のヤロシンスキー&ヴォゴァン、ピアノメーカーのベーゼンドルファーも同様です。
ミーティングデスティネーション ウィーンと大豆
ミーティングデスティネーションのウィーン も万博が開催されたことの象徴であり、世界への影響力を示しています。例えば、2023年6月18日 からオーストリアセンター・ウィーン(ACV)で開催される国際大豆会議。開催の理由は、ウィーン万博が大豆の世界的な普及に拍車をかけたからです。当時、日本の万博代表団を通じて、この特別な植物がウィーンにもたらされました。
2023年には、重厚なシェーンボルン庭園宮殿内にあるウィーン民俗学博物館で、大豆に焦点を当てた展示が予定されています。というのは、19世紀に、ウィーンの農業パイオニアるであるフリードリッヒ・ハーバーラントが欧州で初めて大豆の栽培試験を始めたのは、ウィーン自然資源応用生命科学大学(BOKU)の敷地であった、現在の博物館の庭だったからです。彼は、この植物を、1873年のウィーン万博で発見しました。民族学博物館では、歴史的な展示コレクションによるオーディオツアーで、大豆に関するあらゆることを知ることができます。そして、2023年6月13日から10月8日まで、万博と大豆に関する小規模な一般公開が、博物館内の通路で行われます。さらに詳しく知りたい方は、博物館のウェブサイトで、専用の大豆オンライン展示をご覧ください。
産業技術博物館 (Technisches Museum Wien)
1140 Vienna
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ウィーンカード
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ウィーンカード 優待
-20%
Additional information on the offer: Standard ticket price: 16€ / Available on site and at ticket.viennacitycard.at
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ウィーンカード 優待
-20%
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料金
- 19才未満入場無料
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営業時間
- 月, 09:00 - 18:00
- 火, 09:00 - 18:00
- 水, 09:00 - 18:00
- 木, 09:00 - 18:00
- 金, 09:00 - 18:00
- 土, 10:00 - 18:00
- 日, 10:00 - 18:00
- 祝祭日, 10:00 - 18:00
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バリアフリー
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メインエントランス
- 段差なし (両開き戸160 cm 広い)
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駐車場 メインエントランス
- 身障者用駐車スペースあり
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エレベーターあり
- ドア 88 cm 広い
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その他
- 盲導犬同伴可
- バリアフリーの入口付き障害者用トイレあり
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障害者向け特別サービス
Free admission to the museum for visitors with special needs. Rental wheelchairs available, special tours for people with disabilities and special needs, tours for visitors with special needs on request, translator for the hearing-impaired available on request (Reservations: Tel. +43 1 899 98–3001).
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注記
All rooms accessible with special wheelchair elevators (ask museum staff for assistance).
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メインエントランス
オーストリア応用美術・現代美術館MAK
1010 Vienna
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ウィーンカード
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ウィーンカード 優待
-20%
Additional information on the offer: Standard ticket price: 15€ / additionally 5% off at MAK Design Shop
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ウィーンカード 優待
-20%
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営業時間
- 火, 10:00 - 21:00
- 水, 10:00 - 18:00
- 木, 10:00 - 18:00
- 金, 10:00 - 18:00
- 土, 10:00 - 18:00
- 日, 10:00 - 18:00
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Open on public holidays (also on Mondays)
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バリアフリー
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メインエントランス
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Ramp, with a wheelchair-accessible elevator to the ticket office
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エレベーターあり
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その他
- 盲導犬同伴可
- バリアフリーの入口付き障害者用トイレあり
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注記
Elevator to the exhibition rooms.
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メインエントランス
世界博物館ウィーン
1010 Vienna
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ウィーンカード
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ウィーンカード 優待
-6%
Additional information on the offer: Standard ticket price: 16€
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ウィーンカード 優待
-6%
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営業時間
- 月, 10:00 - 18:00
- 火, 10:00 - 21:00
- 木, 10:00 - 18:00
- 金, 10:00 - 18:00
- 土, 10:00 - 18:00
- 日, 10:00 - 18:00
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バリアフリー
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メインエントランス
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段差なし
(引き戸式自動ドア)
accessible by platform lift.
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段差なし
(引き戸式自動ドア)
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駐車場 メインエントランス
-
5
身障者用駐車スペースあり
on Heldenplatz
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5
身障者用駐車スペースあり
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エレベーターあり
- ドア 92 cm 広い
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その他
- バリアフリーの入口付き障害者用トイレあり
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障害者向け特別サービス
Tactile tours for the blind and visually impaired provided upon request.
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注記
Automatic gate (width: 130 cm) operated with "Euro-Key". Elevator to the special exhibition areas on the first floor as well as to the exhibition areas on the mezzanine.
The event area is also wheelchair-accessible on request and accompanied by a staff member (contact via intercom at the entrance to the WMW-Forum and at the ticket counter).
Both the cook café & bistro and the shopping are in the hall of columns can be accessed without steps by means of an elevator.
Wheelchair-accessible restroom on the upper first floor and mezzanine.
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メインエントランス
カフェ・ラントマン (Café Landtmann)
1010 Vienna
ゲルストナー K.u.K. 帝室御用達菓子店 (Gerstner) ショップ・バー・カフェレストラン
1010 Vienna
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営業時間
- Shop 毎日, 08:00 - 22:00
- Café-Bar 1. Stock / First Floor 月 - 土, 11:30 - 22:00
- Café-Bar 1. Stock / First Floor 日, 08:00 - 22:00
- Café-Restaurant 2. Stock / 2nd Floor 月 - 土, 08:00 - 20:00
- Café-Restaurant 2. Stock / 2nd Floor 日, 11:00 - 20:00
貯水塔ウィーン・ファヴォリーテン
1100 Vienna
- https://www.wien.gv.at/wienwasser/bildung/wasserturm/index.html
- +43 1 599 59-31006
- oeffentlichkeit@ma31.wien.gv.at
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営業時間
- 4月 ~ 6月
- 9月 ~ 10月
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Visits are only possible as part of a guided tour:
- Guided tours by appointment to be made 10 days before the requested date (minimum of 15 participants, 8 years and older).
- Guided tours also take place during vernissages. (Dates: https://www.wien.gv.at/wienwasser/bildung/wasserturm/ausstellung.html)
ヤロシンスキー & ヴォゴァン
1070 Vienna
オーストリアセンター・ウィーン
1220 Vienna
民俗博物館 (Volkskundemuseum Wien)
1080 Vienna
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ウィーンカード
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ウィーンカード 優待
-25%
Additional information on the offer: Standard ticket price: 8€
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ウィーンカード 優待
-25%
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営業時間
- 火, 10:00 - 17:00
- 水, 10:00 - 17:00
- 木, 10:00 - 20:00
- 金, 10:00 - 17:00
- 土, 10:00 - 17:00
- 日, 10:00 - 17:00
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バリアフリー
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メインエントランス
- 段差なし (引き戸式自動ドア180 cm 広い)
-
駐車場 メインエントランス
- 身障者用駐車スペースあり
-
その他
- 盲導犬同伴可
-
障害者向け特別サービス
Special tours for visually impaired visitors.
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注記
Access to permanent exhibition area and café: no steps, freight elevator to special exhibition rooms (assistance necessary).
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メインエントランス