Film Festival

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市庁舎前広場フィルムフェスティバル

1991年から続くフィルムフェスティバルはウィーン市庁舎リング通りの間の広場で開かれ、旧市街での夏のイベントとしては特に人気です。今年もいい音楽と食を目当てに、大勢の人が市庁舎前広場に集まります。入場は毎晩無料です。 

音楽とグルメとお祭り気分

聴きごたえのある音楽作品、人と一緒に過ごす楽しいひととき、ハイレベルなくつろぎ──フィルムフェスティバルでは、ここしばらく遠ざかっていたことを全て満喫できます。しかも2022年は選りすぐりのプログラムが用意されています。さまざまなジャンルの作品が300平方メートルの大型スクリーンで毎晩上映され、誰もが楽しむことができます。そしてフードコーナーは、訪れる人を食の旅へといざないます。午前11時から深夜0時まで、22軒のスタンドで世界各国の料理が提供されます。

今年のフィルムフェスティバルは、ウクライナへの連帯を示すために『ウィー・スタンド・ウィズ・ウクライナ』で幕開けとなります。今年3月にウィーンのエルンスト・ハッペル・スタジアムで行われたチャリティーライブの映像です。ビルダーブーフヴァンダといったオーストリアのアーティストらが出演します。

ポップスとロック ローリング・ストーンズからケイティ・ペリーまで

ザ・ローリング・ストーンズの伝説のライブ『ハバナ・ムーン』(2016年)をはじめ、唯一無二のロックバンド、クイーンが1986年にブダペストで行ったライブ 『ハンガリアン・ラプソディ』、今年生誕75周年を迎えたデヴィッド・ボウイのライブ映像が上映されます。ほかにもティナ・ターナーケイティ・ペリーU2コールドプレイエイミー・ワインハウスなど、世界のミュージシャンたちがプログラムに名を連ねています。

オーストリアのアーティストとしてスクリーンに登場するのは、今年で生誕65周年を迎えたファルコ、アマデウス・オーストリア音楽賞を受賞したグループ ザイラー・ウント・シュペーア、マルチパーカッショニストのマルティン・グルービンガーなどです。このほど亡くなったヴィリ・レゼターリッツへのオマージュとして、2008年のライブ『ビー・ア・メンシュ』も上映されます。

オペラ バルトリとグルベローヴァと

オペラ映像は、まずメゾソプラノ歌手チェチーリア・バルトリが出演する、ユーモアあふれるロッシーニの『イタリアのトルコ人』で始まります。フェスティバル2日目(2022年7月3日)に、ウィーン国立歌劇場からの中継がディレイ放送でスクリーンに映し出されます。

国立歌劇場制作の映像は、さらに9作品が上映される予定です。モーツアルトの『ドン・ジョヴァンニ』、ヨハン・シュトラウスのオペレッタの定番『こうもり』、グリークの音楽にのせて作られたコンテンポラリーダンス作品『ペール・ギュント』などです。リヒャルト・シュトラウスの『ナクソス島のアリアドネ』は、2021年に亡くなったソプラノ歌手エディタ・グルベローヴァへのオマージュです。

市庁舎前広場の音楽映画フェスティバルの黄昏
© stadt wien marketing

クラシック、ジャズ、ミュージカル……

クラシックの分野では、ダニエル・バレンボイム指揮によるウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2022のほか、今年で40歳の世界的ピアニスト ラン・ランのリサイタルなどが上映される予定です。また、2022年は映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの記念の年でもあります。その名曲の数々のほか、ハンス・ジマーの映画音楽も楽しむことができます。

ジャズやブルースのファンにとっては、ディー・ディー・ブリッジウォーターB.B.キングといったレジェンドたちのライブ映像も楽しみでしょう。また、ミュージカルファンが喜ぶ『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』などの作品も上映されます。

フィルムフェスティバルでは、数々のサイドイベントも予定されています。こどもオペラフェスティバルや市庁舎公園でのちびっこ向けスポーツ体験(毎週金曜日)、フードコーナーでのDJプレイ(木・金・土曜日の夜)、毎週日曜日のジャズブランチなどです。ウィーンの夏の文化活動を推進するKultursommer Wienの協賛で、2夜にわたるライブパフォーマンスも予定されています(7月16日はブラスバンド、7月17日は合唱)。

Film Festival 2021

第32回ウィーン市庁舎前広場フィルムフェスティバル2022

2022年7月2日~9月4日(毎日)
日没とともに上映開始
フードコーナー 11時~24時
入場無料
www.filmfestival-rathausplatz.at

市庁舎前広場

Rathausplatz
1010 Vienna
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