アートに満ち溢れた街
アート、アート、アート&モア・アート
オーストリアの国際アート見本市ウィーン・コンテンポラリーでは9月末、名高いギャラリーやニューカマー、著名なアーチストがマルクス・ホールに集い、中欧・東欧の現代美術が重点テーマとなります。2019年度には26ヵ国から110のギャラリーと美術施設が出展し、3万人の愛好家が訪れました。
アート見本市、展覧会のプラットフォーム、アーチストのアトリエを融合したハイブリッドがパラレル・ウィーンです。このアートイベントは、その名の示す通り、ウィーン・コンテンポラリーと並行して開催。新進と大家の作品を交えた展覧会が、使われていない不動産物件などユニークなロケーションで開催されます。ディスカッション、パフォーマンス、コンサート、クラブパーティーなど付帯プログラムも豊富です。
「キュレーテッド・バイ」はスタートから10年以上経た今、現代美術の重要なフェスティバルへと発展しています。国際的なキューレーターが招聘され、ウィーンの重要なギャラリーで展覧会を構成します。このイベントは一方で美術界におけるネットワーク発展をはかり、他方でギャラリーに新たなパースペクティブを提供するものです。
毎年10月初頭に開催される「ミュージアムの長い夜」は、1枚のチケットが100に上るウィーンの博物館・美術館を回る共通パスとなります。このチケットが使えるのは18時から翌日の午前1時まで。「長い夜」のチケットは、当日運行されるシャトルバスや公共交通機関の共通乗車券ともなります。今年のミュージアムの長い夜はコロナ禍のため開催中止となりましたが、2020年10月に、国営テレビ「ORFミュージアムツァイト」が特別イベント「ORFチケット」を開催しました。。
既にウィーンで美術プログラムをお楽しみの方は関連イベントへもお出かけください。11月半ばからのオープンハウス・ウィーンでは、ユニークな角度から街を探訪できます。豪華な歴史的建築から現代建築のハイライトまで、建築的価値の高いオフィスビルや工業施設、住宅、更には個人の住居なども公開されるからです。2020年はヴァーチャルガイドとなります。デザイン愛好家にとって魅力的なのは、9月末から10月初頭に開催されるウィーン・デザイン・ウィークです。人気の高いフェスティバルには意欲的で内容豊富なプログラムが揃っています(プレゼンテーション、映画、トークショー、イベント、インスタレーション、ガイドツアー、特別企画、パーティー)。
ウィーンを舞台とする芸術の秋は更に続きます。科学アカデミー講堂を会場とするウィーン・アート・フェアでは、古代から現代に至るアート作品が並びます。
新たなパースペクティブを提供するのは11月に開催されるウィーン・アート・ウィークです。2020年11月中旬の1週間、ウィーンには全世界のアート・ファンと専門家が集まります。展覧会、パネルディスカッション、講演、懇談会、特別ガイドツアー、インスタレーション、インターヴェンション、パフォーマンスなど、プログラムも充実しています。
毎年11月にはホーフブルク王宮を会場に、アート&アンティークが開催されます。この見本市は美術、古美術品、デザインをテーマとしています。オーストリアと世界各国から50に上る美術商とギャラリーが、様々なエポックから現代までの多彩な作品を展示即売します。
- キュレーティッド・バイ、2021年, www.curatedby.at
- オープンハウス・ウィーン、2020年11月14日〜15日 オンライン, www.openhouse-wien.at
- パラレル・ヴィエンナ、2021年, www.parallelvienna.com
- ヴィエンナ・コンテンポラリー、2021年9月23日〜26日, www.viennacontemporary.at
- ヴィエンナ・デザインウィーク、2021年, www.viennadesignweek.at
- ミュージアムの長い夜(「ORF ミュージアムツァイト」)2021年, langenacht.orf.at
- ウィーン・アート・フェア、www.fairforart-vienna.at
- アート・オーストリア、2021年10月2日〜10日、www.art-austria.info
- アート&アンティーク、2021年, www.artantique-hofburg.at
- ヴィエンナ・アートウィーク、2020年11月13日〜20日 オンライン, www.viennaartweek.at