デュオ「ウィーナー・ブロンド」と弦楽アンサンブル
© Theresa Pewal

ウィーナーリート

ウィーナーリート。町の名前の付いた音楽ジャンルがある町は他にあるでしょうか?1800年頃に誕生したウィーン・リートは現在様々な形で演奏されています。ホイリゲで演奏される伝統的なウィーナーリートは愛、死、ワインそしてウィーンの街といったウィーンらしいテーマを扱っています。

若手のウィーナーリートのバンドは音楽を現代風にアレンジし、ジャズ、ブルースやポップスといった別の音楽のジャンルとクロスオーバーさせています。アンドレ・ヘラーやローランド・ノイヴィルトといったアーティストが先乗りし、現在は作家でもあるミュージシャンのエルンスト・モルデンや5/8erlといったウィーンのバンドが躍進しています。楽器演奏で活躍しているのは、アコーデオン奏者のオットー・レヒナー。ボタンアコーデオンで卓越したテクニックを見せるのは、チター奏者のカール・シュティルナーとデュオで伝統的なウィーンの民族音楽を即興でアレンジするワルター・ソイカです。

ウィーン・リートを独自に解釈するミュージシャンの多くは、音楽のジャンルの壁を飛び越えて個性的なパフォーマンスを見せます。

ワイルドなミキシング

ブントシュペヒトの6人の男性たちは、ジプシー・スウィング、ボサノバ、ウィーン・リートとフォークミュージックをフュージョンさせ、観客の耳と心を掴んでいます。

ボーカル/ギター担当のルーカス・クラインがバンドについて「僕たちの音楽はカラフル。音楽のジャンルや歌詞のテーマをワイルドに混ぜ合わせています。ウィーンは昔から多文化共生で多様であったことを考えれば、ウィーンっぽい音楽なのかもしれない。皆、有機的で泥臭さくて、そして特にセッションするのが楽しくて仕方ないのです。だからこそ、ライブ演奏がうまくいくのです。僕たちは皆すごく仲がいいから、正直で人生を肯定するエネルギーが観客にも伝わっているのだと思います」

一方、ヴォードー・ユルゲンスのトレードマークはウィーンなまりのブラックユーモアな歌詞です。音楽を大学で専攻した若手のミュージシャンのフェリックス・クラマーはエモーショナルにウィーンらしい内容を歌い上げ、心が揺さぶられます。ウィーナー・ブロンドのデュオはウィーン・リートをビート・ボクシングさせたりループやポップで盛り上げたりしています。シュトリッツィーロッカー・ヴァンダとポップバンドのビルダーブーフのライブは国内外で会場が満員になります。

ライブを体験

ウィーンの音楽シーンに浸るには何と言ってライブで聴くのが一番でしょう。フェスティバルの数の多さに少しびっくりするかもしれませんが。ウィーン・リートのウィーン・ヒーン(「ウィーンを聴く」)フェスティバルとアコーデオンフェスティバルは春に開催、またローゼンシュトルツ・フェスティバルは10月に、ここから派生したランドパーティは5月にそれぞれ開催されます。6月末に開催されるドナウインゼル・フェスティバルでは600時間に渡るプログラムが用意され、6月のポップフェストはウィーン・シーンで活躍するミュージシャンが横断的に出演します。

ウィーンのクラブやライブ演奏が楽しめるレストランではミュージシャンが間近で演奏します。アム・シュピッテルベルク劇場ではエルンスト・モルデン、ウィーン出身のニノ、ヴォードー・ユルゲンスそしてウィーナー・ブロンドが出演し、ウィーンの魂を歌うウィーン・リートを聴きながら素晴らしいひと時が過ごせます。

文:スザンネ・ブルガー

Teilen, bewerten und Feedback
記事を評価する
記事を友達にすすめる

* の印がある欄は必ず入力してください。
入力データやメールアドレスは、保存されたり第三者が利用したりすることはありません。

送信者
受信者
wien.info 編集部へのご意見

* の印がある欄は必ず入力してください。

Mr./Ms. *