1886年から1888年にかけて、三人の芸術家は高所での作業に取り組みました。描かれたのは、古代から19世紀末までの演劇史の場面です。当時、クリムト兄弟とフランツ・マッチュは非常に人気のある芸術家でした。彼らはウィーンのリング通り沿いにある ブルク劇場 のために、合計10点の作品を制作しました。最大10名までの少人数で行われる特別ガイドツアーでは、2026年6月まで、グスタフ・クリムトによる30平方メートルもの最大の天井画をはじめ、作品を間近で鑑賞できます。『タオルミーナの劇場』

ブルク劇場のクリムト天井画

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ブルク劇場250周年

ガイドツアーは劇場右側の「皇帝の階段」から始まります。そこでは、改修を終えたばかりの天井画を祝祭階段から鑑賞できます。続いて「アンゲリカ・プロコップ・ホワイエ」と呼ばれる空間へ進むと、クリムトのオリジナルの下絵が展示されています。見どころは、劇場左側の階段に設けられた改修用の足場に登ることです。「タオルミーナの劇場」に加え、ここではフランツ・マッチュ作「アポロンの祭壇」「古代の即興詩人」「中世の神秘劇」、さらにエルンスト・クリムト作「野外広場の壇上に立つ道化者」も間近でご覧いただけます。「シェイクスピアのグローブ座」の絵には、三人の芸術家全員が観客として描かれており、これはグスタフ・クリムト唯一の自画像でもあります。

祝祭階段に設けられたこの特別なインスタレーションは、継続中の改修作業に加え、オーストリア国立の劇場としてのブルク劇場250周年も記念しています。1776年、皇帝ヨーゼフ2世はこの劇場を「国民劇場」に格上げしました。そのため、ブルク劇場は現存する最も歴史ある、そしてヨーロッパでも最大級の演劇劇場の一つとなっています。 

ガイドツアーのご案内
ガイドツアーはドイツ語と英語で実施されています。 
各言語で読むことのできる概要は、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、日本語でご用意しています。
重要なお知らせ：足場には、しっかりとした靴および滑りにくい靴底でのみお入りいただけます。

チケット

Google Arts & Culture で見るブルク劇場の絵画

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