第三の男ミュージアム
13の展示室、のべ2500点のオリジナル展示品には、アントン・カラス愛用のチターが含まれています。カラスの作曲したハリー・ライムのテーマ曲は世界中に知られ、1950年代にチターブームが引き起こされました。400にもよぶカバーバージョンがその爆発的な人気を物語っています。
第三の男ミュージアムは映画のオリジナル脚本や実際に撮影に使用されたカメラ、ハンセル少年の帽子などを所蔵しています。特記すべき展示品は、稼働可能な1936年製の映写機で、ショートシーンの撮影に活躍しました。この映画ほど戦争で破壊され荒廃し、米英仏ソの共同占領下に置かれたウィーンの姿を見事にとらまえた作品は他に類を見ません。
第三の男ミュージアムは個人コレクションで、ウィーン市民の胃袋「ナッシュマルクト」の近くにあります。多彩なオリジナル展示品が「第三の男」の背景と爆撃で破壊された戦後直後のウィーンの日常生活を紹介しています。映画史上に残る名作を訪ねてぜひミュージアムへお越しください。
第三の男ミュージアムでは定期的にチター・コンサートが開催されています。チター演奏家コルネリア・マイヤーが名作映画「第三の男」のメロディーをライブ演奏します。詳細こちら