ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ
改築工事のため、ウィーン・ミュージアムは2019年2月4日から数年間にわたり休館します。休館期間中、展示品はウィーン市庁舎横のMUSAミュージアムでご覧いただけます。
ウィーン・ミュージアムの豊富な展示品の中で、とりわけ人気が高いのはグスタフ・クリムトの作品(名高いエミーリエ・フレーゲの肖像を含む)に加えエゴン・シーレ、リヒャルト・ゲルステル、アーノルト・シェーンベルクの絵画、ウィーン工房のデザイン作品、1900年頃のウィーンを示す2つの都市モデルです。これらは、いわゆる「ウィーンの世紀末」におけるハイライトです。さらに、建築家アドルフ・ロースの居間と暖炉、オーストリアを代表する劇作家・詩人フランツ・グリルパルツァーの住居をオリジナルな内装で再現したものなどが、当時の雰囲気を伝えています。
展示品の全ては3つのフロアに分類されています。古い時代のハイライトは、古代ローマの軍営都市ヴィンドボナの発掘品、オリジナルのまま保存されたシュテファン大寺院の窓と彫像、古い武具・武器などです。バロック絵画部門では、フランツ・アントン・マウルベルチュ、ヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤー、パウル・トロガーなどが見られます。ビーダーマイヤー時代からはフェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー、ヨーゼフ・ダンハウザー、フリードリヒ・アーメリンクなどの作品が展示されています。
カールスプラッツにあるウィーン・ミュージアムの建物は、名高い建築家オスヴァルト・ヘルトルの設計で1959年にオープンしました。ヘルトルはヨーゼフ・ホフマンとも仕事をしています。建物の1階では、ウィーンをめぐる様々なテーマによる特別展が開催されています。





