ウィーンの教会を会場とするコンサートでは、モーツァルトのレクイエムなど教会音楽に加え、ヴィヴァルディの「四季」などクラシックの名曲、アレンジされたオペラなどが紹介されます。特に夏のコンサートは、教会建築の構造から涼しく快適です。ここに主な教会コンサートをご紹介いたします。ここでは一部のみを紹介します。その他クラシックコンサートは イベント検索 で毎日更新されています。

シュテファン大聖堂

ウィーンの人気観光スポットであるシュテファン大聖堂では、5月末から10月まで、土曜日にヴィヴァルディの「四季」を聴くことができます。ヴィヴァルディは、穏やかな突風や強い雷雨、鳥のさえずりや犬の鳴き声、狩猟や農民の踊りなど、音楽的なイメージを生み出す方法をよく理解していました。バッハのヴァイオリン協奏曲ホ長調がこのプログラムを補完します。

巨大なオルガンコンサートはきっと感動します（5月末から）。欧州最大のオルガン設備の一つにより、世界で最も美しい協会の一部屋を、12,000本を超えるパイプからの迫力ある音が満たします。有名なオルガニストが、バッハからレーガー、オルガン音楽のハイライトまで、幅広いプログラムで演奏します。コンソールは身廊の中央にあり、5つの鍵盤を使った名演奏をもっともよく見ることができます。 

クリスマス前には、ウィーンのハルモニア・アンサンブルとのアドベントコンサートシリーズが続き、トランペット、ソプラノ、バリトンのソロ演奏が行われます。そして、モーツァルトが死去した12月4日の真夜中には、彼が作曲したレクイエムが、彼に敬意を表して演奏されます。

5月末から10月（金、土）：アントニオ・ヴィヴァルディ - 四季
5月末から12月（金、土、日）：巨大なオルガンコンサート（シュテファン大聖堂）
12月（金、土）：アドベントコンサート
12月4日：モーツァルトのレクイエム www.kunstkultur.com

カールス教会

豪壮なバロックのカールス教会では、チェンバロと歴史的楽器によるアンサンブル1756がヴィヴァルディの「四季」を演奏します（上の写真）。1741年、ヴィヴァルディはカールス教会のすぐそばの地に埋葬されました。

年間を通して毎週数回開催（春期を除く）www.konzert-wien.info

ペータース教会

ウィーンの中心部に位置するバロック様式の聖ペテロ教会の音楽プログラムは、ほぼ毎日開催される「オルガン・アット3」などの無料のオルガンコンサートから、国際的な合唱団による演奏まで非常に充実しています。地下聖堂では定期的に「クリュプタのオペラ」があります。週に数回はウィーン・クラシック・アンサンブルが、モーツァルト、ベートーヴェン、バッハ、ヴィヴァルディの作品を紹介します。

年中。聖ペテロ教会の音楽プログラム クラシック・アンサンブル・ウィーン Oper in der Krypta

ホーフブルク王宮礼拝堂のウィーン少年合唱団

日曜日にはホーフブルク王宮礼拝堂で執り行なわれるミサに、ウィーン少年合唱団やウィーン・フィルのメンバー、ウィーン国立オペラ座やホーフブルク王宮音楽隊の合唱団メンバーたちが登場します。モンテヴェルディやサリエリ、モーツァルト、ハイドン、シューベルト、ブルックナーなど巨匠たちの宗教曲。

９月中旬〜６月末：毎日曜日、９時15分。座席は予約が必要です。http://www.hofmusikkapelle.gv.at

© BKA, Andy Wenzl

聖アンナ教会

聖アンナ教会は流麗で躍動的なバロック教会の一例で、週に数回開催されるクラシック・コンサートに相応しい舞台を提供しています。プログラムを飾るのはモーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの室内楽作品です。ヒント：歴史的な楽器は選択された日に使用されます。

一年中、クラシックコンサート www.classicexclusive.com

クリスマス前のトランペットマジックのプログラムでは、ウィーンのクラシック音楽から、国内外の最も美しいアドベントキャロルまで、トランペット奏者とオルガン奏者による見事な解釈で演奏が披露されます。

12月：トランペットマジック www.kunstkultur.com

聖ルプレヒト教会

ウィーンで一番古い教会には古楽があります。7月と8月の月曜日と火曜日にザンクト・ループレヒトで開催されるアーベントコンサートでは、オリジナルサウンドで体験できる音楽は、中世からロマン派まで多岐にわたります。8世紀に建設された宝石のようなロマネスク様式の建築物は、シュヴェーデン広場の近くにある古代ヴィンドボナの跡にあります。

7月と8月アーベントコンサート：Facebook およびwww.alte-musik.co.at

非常に古いものから現代ものまで、ザンクト・ループレヒト ニューミュージックシリーズは現代の音楽体験を提供します。プログラムは、教会内部のシンプルさに合わせて調整されています。歌、楽器、パフォーマンス、エレクトロニクスなどのさまざまなプロジェクトは、新しい音楽に興味のある人々にとって真のとっておき情報となります。

3月から6月と、9月から11月に毎月1回コンサートを開催https://nmr.klingt.org

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シューベルト教会

「シューベルト教会」と呼ばれるバロック様式のリヒテンタール教会では、毎週火曜のサマーコンサート・シリーズで、ソリストと室内楽アンサンブルが、バロックから現代までの作品を演奏します。この教会では1797年、フランツ・シューベルトが洗礼を受け、少年時代には聖歌隊員として歌い、楽器を演奏しました。このため、ウィーン市民も多く訪れます。春にはシューベルト・フェスティバルが開催され、幾つかのコンサートではシューベルト・オルガンが演奏されます。これは1774年の外装を保存したまま、新たに制作されたオルガンです。秋のオルガンフェスティバルは日曜の夕べに開催。

ウィーンのシューベルトフェスティバル：毎年3月
7月と8月：サマーコンサート
10月：オルガンの秋 www.schubertkirche.at

マルテーザー教会

ケルントナーシュトラーセに面したマルテーザー教会では、オルガンとトランペットによる1時間のクラシック・コンサートが催されます。演奏されるのはヘンデル、バッハ、モーツァルトに加え、シューベルト、ハイドンなどウィーンの作曲家の作品です。

イベント： www.wienkonzert.at

フランチスカーナ教会

オルガンの魅力： 1642年制作のヴェックヘールオルガンはウィーン最古のオルガンで、金曜日に行われるプレゼンテーションではオルガンを間近に鑑賞し、制作当時の音楽演奏を聴くことができます。お薦め：毎年６月にはオルガンフェスティバル「クウィンテッセンツ」が開催されます。

4月から10月：オルガンプレゼンテーション www.woeckherl-orgel.wien

ミヒャェラー教会

オルガン・アット8は、暖かい季節にミヒャェラー教会で開催される土曜日の音楽プログラムのことです。オルガン演奏者が、ウィーン最大のバロックオルガンである、1714年生の ジーバーオルガン を使った30分のコンサートが開催されます。その後、オルガンギャラリーでツアーが開催されます（解説はドイツ語と英語）。

6月から9月（土）：オルガン・アット8 www.michaelerkirche.at

カプチーナ教会

ウィーン皇帝四重奏団は、5月から11月まで、カプチーナ教会で「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」プログラムを上演します。モーツァルトによる同名の名曲に加えて、シューベルトの「アヴェ・マリア」、ハイドンの「弦楽四重奏曲第77番」、バッハの「G線上のアリア」も楽しむことができます。アドベントコンサートシリーズでは、クリスマスの雰囲気を歌やお祭りで表現します。
カプチーナ教会は、何世紀にもわたり、ハプスブルク家の埋葬地として使用されてきたカプチーナ納骨堂として知られています（納骨堂見学との組み合わせチケットがあります）。シンプルな内装は、その切り札でもあります。教会にある木製の調度品が印象的です。

5月から11月初旬（金、土）：アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク - コンサート
11月/12月：アドベントコンサート www.kunstkultur.com

初心者のためのクラシック・コンサート