楽友協会黄金のホール ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート

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ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート

ライブ、テレビ、パブリック・ビューイング

恐らく世界で最も有名なこのコンサートは、 テレビ中継によって150ヶ国以上、5000万人の視聴者へ届けられます。ウィーンで生鑑賞するには少し運が要ります。チケットは毎年の高い需要のため、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウェブサイト で抽選が行われています。 

あるいは、ウィーン各地のパブリック・ビューイング会場で観ることもできます。例えば、シュテファン広場シルヴェスター街道の会場の一つ)では、屋外でライブ中継が行われます。また、 プラーター の大観覧車広場でも、毎年11日には1115分から、楽友協会からのライブ中継が始まります。そして2026年は、 MAKオーストリア応用美術館 でも 上映会 が行われます。ここでは2026年の幕間映像のバレエシーンが撮影されました。

魅惑のシュトラウス作品

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは音楽の精髄をお届けします。喜びに満ち溢れ躍動し、一部は瞑想的な楽曲が揃うシュトラウス・ファミリーとその同年代の男女作曲家の作品による曲目プログラムで、新年への良いスタートを切りましょう。ワルツからポルカまで、典型的なウィーンの調べが、最高レベルで演奏されるのです。

2025年は特別な年です:ウィーン中がワルツ王ヨハン・シュトラウス218251899)の生誕200周年を、展覧会、コンサート、舞踏会、各種イベントで祝います。しかし、 シュトラウス年2025 を過ぎても、彼の音楽は毎年11日に響きます。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートには、いつも外せない定番の一曲があります。シュトラウスの傑作である 美しく青きドナウ は、アンコールの定番として不動の地位を築いています。ホルン第一奏者が、その伝説的な一曲の冒頭を吹き始めます。恒例のしきたりとして、曲はいったん冒頭で中断され、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が「プロージット・ノイイヤー!」と新年の挨拶を述べます。2026年には、さらにヨハン・シュトラウス2世の作品が5曲予定されています。 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、今年のニューイヤー・コンサートで女性作曲家の作品2曲取り上げます。セイレーンの歌は指揮者・作曲家・音楽家のヨゼフィーネ・ヴァインリッヒの作品です。彼女は1860年代にウィーンでヨーロッパ初の女性だけのオーケストラを創設し、国際的な注目を集めました。もう一曲、レインボー・ワルツはフローレンス・プライス18871953)の作品です。彼女は米国でクラシック音楽の作曲家として知られた初のアフリカ系アメリカ人女性です。

2026年の曲目

  • ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《インディゴと40人の盗賊》序曲
  • カール・ミヒャエル・ツィーラー:ワルツ《ドナウ川の物語》Op.446
  • ヨーゼフ・ランナー:マラブー・ギャロップ Op.148
  • エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《暴れる小悪魔》 Op. 154
  • ヨハン・シュトラウス2世:《こうもりのカドリーユ》 Op.363
  • ヨハン・シュトラウス1世:ギャロップ《パリのカーニバル》Op.100
  • フランツ・フォン・スッペ:オペレッタ《美しきガラテア》序曲
  • ヨゼフィーネ・ヴァインリッヒ:ポルカ・マズルカ《セイレーンの歌》 Op.13
  • ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《女の面目》 Op.277
  • ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ《外交官ポルカ》 Op. 448
  • フローレンス・プライス:レインボー・ワルツ
  • ハンス・クリスチャン・ロンビ:コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ
  • ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《南国のばら》 Op.388
  • ヨハン・シュトラウス2世:《エジプト行進曲》Op. 335
  • ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《平和の棕櫚》 Op.207

市立公園のヨハン・シュトラウスの像
© Österreich Werbung, Fotograf: Diejun

四分の三拍子のバレエ

ニューイヤーコンサートに欠かせない輝きが、現代のデザイナーが手掛ける衣装を身に着けた ウィーン国立バレエ団 による一流のパフォーマンスです。宮殿や帝都の庭園、魔法のようなロケーションで撮影されています。

オーストリアの音楽使節

演奏するウィーン・フィルは、世界最高のオーケストラのひとつです。もちろん、世界最高レベルの指揮者が登場します。オーケストラは毎年、違う人が指揮をします。客演指揮者はマリス・ヤンソンス(2016)、グスターボ・ドゥダメル(2017)、アンドリス・ネルソンス(2020)、ダニエル・バレンボイム(2022)、フランツ・ウェルザー=メスト(2023)、クリスティアン・ティーレマン(2024)、そしてリッカルド・ムーティ(2025)。

2026年の指揮台:若手指揮者の代表格、カナダ人指揮者ヤニック・ネゼ=セガン。ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場の音楽監督だけでなく、フィラデルフィア管弦楽団のような国際的で重要なオーケストラの首席指揮者としても、ヤニック・ネゼ=セガンはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽的な表象を結びつけます。ニューイヤーコンサートの指揮は初めてですが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との協働は既に2010年に始まっていました。2023年、ヤニック・ネゼ=セガンの指揮による夏の夜のコンサートは特別なハイライトです。

黄金のホールより

ニューイヤーコンサートの会場となる楽友協会は、ウィーンにおけるクラシック・ファンの殿堂です。黄金のホールとも呼ばれる大ホールは、世界で最も美しいホールのひとつであり、世界で最も音響の良いホールに数えられます。古代ギリシャを範とする歴史主義様式の楽友協会大ホールは、ニューイヤーコンサート当日、カラフルな花々で飾られます。列柱、カリアティード、切妻のレリーフなどは、ここが音楽の神殿であることを表現しています。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート

毎年1月1日に開催
開演:11時15分
ORF2およびÖ1で生中継。さらにテレビとストリーミングを通じて、世界150以上の国で放送・配信されます。
プログラムほか詳細情報:www.wienerphilharmoniker.at

ウィーン楽友協会

営業時間

The Box Office is open 9am-7pm (Monday-Friday) and 9am-1pm on Saturdays.

For all concerts organised by the Musikverein the Box Office opens one hour before the beginning of the performance (also on Saturday, Sunday and on public holidays). 

バリアフリー
    メインエントランス

    段差なし

    via ramp, automatic sliding door (opens with button from the outside)

    スロープ 164 cm 広い

    エレベーターあり
    その他

    盲導犬同伴可

    バリアフリーの入口付き障害者用トイレあり

    注記

    Ring the bell by the entrance to the concert box office (Bösendorferstr. 12); the box office staff will come to assist with ticket purchases at the door.
    Wheelchair-accessible elevator: to all floors. Brahms Hall: 6 wheelchair seats. Grand Hall: 2 wheelchair seats in orchestra, about 16 in balcony. Glass Hall/Magna Auditorium: 4 wheelchair seats.

    Visit with seeing eye dog: please give notice in advance.

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